2020年5月12日（火）放送の『林修の今でしょ！講座』。
『今だからこそ気を付けたい 体の部位＆悩み解消法』というテーマで放送されました。
どうしても座っている時間が長くなるこの時期、腰に痛みを抱えている方も多いはず。
そんな腰の痛みを自宅で解消しましょう。
教えてくれるのは、お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック院長の銅冶英雄先生。
放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
腰に負担をかける座り方とは？
日本の腰痛患者は約2800万人、成人の4人に1人程度が腰痛患者なんだそう。
答えは…足を伸ばして座る
「足を伸ばしてもたれかかると腰を伸ばすことができないんです。必ず猫背の姿勢になりますから腰に最悪な姿勢になります」
「イスに座ればもう少し良い姿勢をとることができますし、正座は腰には良いんです」
腰に負担をかけてしまうのは、猫背になってしまう座り方なんです。
出典：テレビ朝日『林修の今でしょ！講座』
腰には骨と骨の間に椎間板という軟骨があります。
その真ん中には髄核というゼラチン状の物質があり、その周りを線維輪という線維組織が覆っています。
出典：テレビ朝日『林修の今でしょ！講座』
猫背の姿勢が続くと髄核がずれて線維輪を圧迫し、腰痛の大きな原因になるんです。
出典：テレビ朝日『林修の今でしょ！講座』
さらにこの状態を長期間続けると、髄核が神経を刺激して激しい神経痛を引き起こすことがあります。
これが腰痛の代表的な症状である椎間板ヘルニアです。
治療には入院や手術が必要な場合もあるので、そうなる前に予防することが大切なんです。
足を伸ばした座り方以外にも、
・体育座り
・ソファで座る
なども猫背になりやすく腰に負担をかける座り方なので要注意！
腰に負担をかけない正しい座り方
「人間の背骨は本来S字のカーブを描いています。腰はそのS字の一番下のところなんですが、それを腰椎前弯カーブといって前の方にカーブを描いています」
つまり、座るときはいかに背骨を正しいS字カーブに保てるかがポイントなんだそう。
【腰に負担をかけない正しい座り方】
出典：テレビ朝日『林修の今でしょ！講座』
①座面の奥まで深く座る
②背もたれにもたれかかる
③オーバー気味に胸を張るようにして腰に隙間を作る
④丸めたバスタオルを腰の隙間のベルトの高さくらいに挟む
イスだけでなくソファやベッドなどにもたれて座るときでも、バスタオルやクッションを使うのが効果的。
自然と姿勢が保たれて腰にかかる負担が大きく軽減されます。
また、パソコンのモニターの位置を顔と同じ高さに変えることで、猫背になりにくくなります。
腰痛改善！壁ドンストレッチ
腰痛でも長時間座った後でも、腰の負担を改善できるストレッチです。
腰痛に悩む人は前屈をすると腰に痛みが出ます。
これは普段前屈みの姿勢が多く、椎間板が圧迫されている状態が続いているため。
改善するには普段とは逆の動きを行うストレッチが効果的なんだそう。
【壁ドンストレッチのやり方】
出典：テレビ朝日『林修の今でしょ！講座』
①顔は前を向いて肘を伸ばしたまま壁に手をつき、足は壁から半歩ぐらい離す
出典：テレビ朝日『林修の今でしょ！講座』
②その状態でゆっくりと腰を反らしていく
③ゆっくりと腰を元に戻す
④10回くらいを目安に、背骨に負担をかけないようゆっくり行う
腰を反らせることで一方向にずれてしまった髄核を元に戻す効果があるんだそう。
おわりに
デスクワークが多い方は1時間ごとに壁ドンストレッチを行いましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。