【中居正広のニュースな会】大谷義夫先生が教える!5つのインフルエンザ対策

【中居正広のニュースな会】大谷義夫先生が教える!5つのインフルエンザ対策 健康

2019年11月23日(土)放送の『中居正広のニュースな会』。

『昨年より1カ月早いインフルエンザの流行 この冬に知っておきたい予防&対策』というテーマで放送されました。

11月4日~10日までの1週間に報告されたインフルエンザの患者数は、全国で5084人。

厚生労働省は『去年よりも4週早く全国的にインフルエンザの流行シーズンに入った』と発表。

この時期の発表は1999年の統計開始以降で2番目の早さ!

ということで、この冬ぜひ注意したいインフルエンザ。

あなたも気になることがたくさんあるはず。

街ではこんな疑問の声が…

・「どんなことが予防になるのか」を知りたい
・インフルエンザってどこからくるの?毎年消えて毎年復活するじゃないですか
・インフルエンザの予防接種を受けても、かかる人はかかるのは不思議。完璧に予防するにはどうしたらいい?

などなど、インフルエンザにかからないために『街の素朴なギモン』にお答えします!

教えてくれるのは、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生。

放送内容をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。

なんで今年は1カ月も早く流行したの?

①9月に予兆があった…

【今年9月、沖縄県でインフルエンザが大流行】

【大谷先生の解説】
「インフルエンザは真冬のイメージがあると思いますが、今年は9月に沖縄でインフルエンザの大流行がありました」
「昨年出た最新研究では『インフルエンザウイルスは湿度が高くても低くても活性は変わらない』。つまり湿度が高い夏でもウイルスは生きているんです。ですから夏でもインフルエンザは発症しうるんです」
「沖縄で大流行して、旅行客が全国に持ち帰ってしまったと」
「研究によると、フィリピンとか台湾などの暑い国は意外と一年中流行るんです。それがいつ流行るのかの特長を調べると、雨季が多いんです。雨季に降るスコールによって温度が下がるとウイルスが強くなるんです」
【大谷先生によると】
沖縄でインフルエンザが流行した理由の一つとして台風が考えられる

②日本中が熱くなったアレも原因?

【ラグビーワールドカップ2019日本大会】

【大谷先生の解説】
「日本がある北半球は、本来インフルエンザが流行するのは12月~3月の冬。一方でニュージーランドや南アフリカがある南半球は北半球と逆ですから、流行するのは6月~9月なんですね」
「ラグビーワールドカップを始め外国人観光客も増えていますから、インフルエンザの流行地域から多くの外国人がいらっしゃって。そうすると潜伏期のうちに日本に入って、そこで感染が広まった可能性もあると」
「ワクチンは前年度のシーズンの南半球のデータを基にして、どの型が流行るかを予想して作っているんです。そういう点で、そうワクチンの型が外れるということはないんですね」
「少しズレることはありますけども、ワクチンは必ず有効です

なんでインフルエンザにかかっちゃうの?

インフルエンザにかかる理由

【インフルエンザウイルスが体内に侵入するから】

【大谷先生の解説】
「インフルエンザウイルスが鼻や口から侵入してくるわけです。喉のところに行って繁殖して発症してしまうわけです」
「つまり、喉までのところを守れれば感染しないで済むということなんです」
「あまり知られていないんですが、実は目も重要なんです。目の粘膜からも入りうるんです」
「手が汚れていてウイルスに汚染されていれば、コンタクトをはめるときに目の粘膜から感染してしまうかもしれません」
鼻毛を抜くとインフルエンザにかかりやすい?
【大谷先生の解説】
「本当なんです。ウイルスは鼻や口から入ってきます。鼻毛の役割の1つは、外から入ってくるウイルスや異物をブロックしてくれるんです。フィルターですね」

感染ルートは主に2つ

【①飛沫感染】
くしゃみや咳で飛び散ったウイルスを含む唾液を人が吸い込み、口や鼻の粘膜に触れて感染
【大谷先生の解説】
「その距離としてだいたい1.5mですから、1.5mの距離でくしゃみや咳をされると危ないわけなんです」
『咳エチケット』という概念がありまして、咳をするときは洋服の袖で止めていただきたい」
「一緒の空間で空気感染することはまれにはあるんですけども、ほぼ問題ないんです。大事なのはウイルスが口や鼻の粘膜に付かないこと」
【②接触感染】
インフルエンザウイルスが付いた手で鼻や口に触れることにより、ウイルスが粘膜に触れて感染
【大谷先生の解説】
手で顔を触る回数が多い人は、インフルエンザにかかる可能性が高いんです」

身近に潜む接触感染する場所

・つり革
→大谷先生はつり革の上のゴムひもの部分を握るようにしているそう
・エレベーターのボタン
→大谷先生はボタンの端っこの部分を押すor指の関節を使って押すのだそう
・硬貨
・スマートフォン
など
【大谷先生によると】
服や布についたウイルスは約8時間生存
金属やプラスチックでは24~48時間も生存
【大谷先生の解説】
「スマートフォンは汚いというデータがあります」
「私たちは病院でケータイでみんなで連絡し合います。実はそこがウイルスや細菌の温床になっているんじゃないかというデータがあります」

先生が教える5つのインフルエンザ対策

①予防接種

【大谷先生の解説】
「ワクチンを打つことによって100%防げるわけではないんですけれども、発症率を低下させて重症化率を低下させてくれるんです」
【インフルエンザ予防接種】
65歳以上の健常な高齢者については、発症を45%阻止・死亡を80%阻止する効果があった
※厚生労働省のホームぺージより
【大谷先生によると】
予防接種を受けてから効果が出るまで約2週間
効果は約5カ月続く
予防接種は1回受ければ大丈夫?
【大谷先生の解説】
「現状、1回で大丈夫です
「お子様は2回打ちですけども、13歳以上の大人は1回で抗体が十分に上がるというのが分かっていますので、1回で十分です」
「さらには、A型2種類、B型2種類のワクチンが入っていますから1回で大丈夫です」

②家に入る前にアルコール消毒

【大谷先生の解説】
「できれば家の玄関の外に置いていただいて、玄関に入るときにアルコール消毒
「そうしていただければウイルスを家の中に持ち込まないで済みます」

③マスクを正しくつける

【大谷先生によると】
マスクではウイルスの侵入を防げないが、インフルエンザはほぼ空気感染しないので問題ない
【マスクの効果】
・飛沫を防げる
・喉の乾燥を防げる
・汚れた指で顔に触るのを防ぐ

【マスクの正しいつけ方】

隙間ができないよう自分に合う大きさを選ぶ

1.マスクの真ん中の針金部分を片手で鼻に押さえたまま、もう片方の手でゴムひもを耳にかける

2.針金部分を片手で鼻に押さえたまま、プリーツ部分をあごの下までしっかりと引き伸ばす
鼻を出すのは論外

3.外すときはゴムひもを持って、マスクの表面に触れないようにする
一度使ったマスクはなるべく使わない

【大谷先生によると】
マスクは外出するたびに変えるのがベスト
1日に何度も外出するときは、その都度新しいマスクを使うようにする

④15分に1回緑茶を飲む

【大谷先生によると】
水分を摂ると粘膜についたウイルスは胃に流れ、胃酸によって死滅する
水でも有効だが、よりオススメなのはカテキンの効果を期待した緑茶
※静岡県立大学の研究結果で『お茶の消費量が多い方が発症率が少なかった』というデータ

⑤1日5回歯磨きをする

【大谷先生によると】
口内にはインフルエンザの増殖を助ける細菌がある
歯みがきをするとその細菌を減らすことができる
【大谷先生の解説】
「口腔ケアをしっかりした群としなかった群。『しっかりした群の方が発症率が1/10になった』という高齢者施設のデータがあります」
「それを拝見してから私は朝・昼・晩、寝る前はフロスも入れますし1日4、5回歯みがきをやっております」
「(5回は多いという方は)3回やっていただくときに、しっかりやっていただければよろしいかと」

おわりに

緑茶のカテキン、やっぱり効果的なんですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


タイトルとURLをコピーしました